鉄道模型を楽しみましょう
自動運転に挑戦しよう
ふと、鉄道模型販売店のショーケースに目が行ったときに、気持ちが揺らぎ
「あの鉄道模型をもっとゆっくり眺めてみたい・・・」
「鉄道模型が動いているのを見てみたい・・・」
「自分自身で鉄道模型のレイアウトを作りたい・・・」
の様に、興味はあるけどなかなか踏み込めない方も多いのではないでしょうか?
いわゆる「模型鉄」といわれる程ではないけれど、なぜか鉄道模型が気になる。
ここではそのような鉄道模型が気になる方々が、どのようにしたら自分自身で鉄道模型を楽しめるようになるのか、役立つ知識をご案内致します。今回は、ようやく鉄道模型のレイアウトを組んで走らせることができたところで、自分でコントローラーを使って運転するのも良いけど、列車が自動で動いてくれたらじっくり眺められる。そのように思っている方に、鉄道模型の自動運転の内容をご案内いたします。
目次
①鉄道模型自動運転の魅力
②ドイツの鉄道模型メーカー「メルクリン」
③日本での鉄道模型のデジタル式自動運転
④アナログ式自動運転
⑤まとめ
①鉄道模型自動運転の魅力
鉄道が好きな方であれば、自宅の目に入るところに鉄道模型が飾ってあれば、眺めるだけでも心がおどるのではないでしょうか。飾ってある列車が勝手に動いてくれたら、時間を忘れて眺めてしまうことでしょう。

コントローラーを使って、自分で列車を動かすことも楽しいですが、自動で動いている列車を眺めること。これにはまた違った楽しさがあります。自分が設置した線路の上を、列車が自分の想定したような動きをしてくれる。それをじっくりと眺める。いつまでも眺めていられますよね。こういう意味では鉄道模型は自動運転に向いているといえます。
自動運転に必要な設置スペースはエンドレスのレイアウトだけでなく、往復のレイアウトだけでもあれば実現可能です。設置スペースに広さは少ないけれど、長さが確保できるのであれば十分ということです。もちろん楽しむためには、すぐに目の付く場所であることはいうまでもありません。
鉄道模型の自動運転を楽しむために必要なスペースは、列車を動かせるだけの長さです。往復のレイアウトでも列車が動く姿を眺めるのには、十分に楽しめます。
②ドイツの鉄道模型メーカー「メルクリン」
鉄道模型の好きな方の多くが知っているメーカーが「メルクリン」ですね。この「メルクリン」はドイツの鉄道模型メーカーで、ヨーロッパやアメリカでは圧倒的なシェアを占めています。ただ、この「メルクリン」は「Nゲージ」とは線路幅の異なる「HOゲージ」が主要製品のため、日本では取扱が限られています。とはいえ、この「メルクリン」は列車の自動運転に適した鉄道模型なのです。

「メルクリン」の「HOゲージ」の制御システムは、日本の「Nゲージ」がアナログ式であるのと異なり、デジタル式を採用しています。デジタル式はアナログ式と異なり、車両毎に加減速の制御が可能なため、複数の列車を同じ線路上に乗せて走らせることが可能となります。コントローラーを使い複雑な制御が出来ることから、自動運転に適しているといえます。また、「メルクリン」の車両には、音を鳴らす、ライトの点灯消灯、蒸気機関車の煙など、演出の機能も優れているため、眺めて楽しむには非常に優秀な鉄道模型です。もちろん、往復のレイアウトも線路の両端にセンサーを付けることにより、自動運転も可能になります。
優秀な「メルクリン」でもデメリットはあります。
・日本の「HOゲージ」との互換性がない:日本の「HOゲージ」はアナログ式で電気が直流2線方式なのに対し、「メルクリン」の「HOゲージ」はデジタル式で交流3線方式です。
・日本の車両が取扱われていない:「メルクリン」は ドイツのメーカーなので、ヨーロッパやアメリカなどの海外の車両のみの取扱です。
・日本での販売が限られている:日本では「メルクリン」を取扱っている店舗が少ないです。メルクリンショップ ラインゴルト東京:https://rheingold-tokyo.jp/ や、メルクリンストア大阪HRS:https://hrs-ms.jp/aboutus/ が認定専門店です。その他の店は詳しくはhttps://www.kkda.com/kurimami/marklin/link02.html で確認しましょう。これら以外は通販がメインになります。
このようなことから、日本での展開は限られています。
鉄道模型の自動運転をするなら、「メルクリン」が適しているものの、日本では、日本の車両の取扱がなかったり、取扱店舗が限られています。ヨーロッパやアメリカの列車が好まれる方にはおすすめできます。
③日本での鉄道模型のデジタル式自動運転
鉄道模型の自動運転はDCC「Digital Command Control(デジタル・コマンド・コントロール)」を使って、列車を制御することが主流となっています。もちろんのドイツの「メルクリン」もこの方式となっています。ただ、日本ではDCCは途上で、今のところアナログ式が主流となっています。

日本では主に「KATO」からDCCの制御機器が販売されています。「Nゲージ」でDCCとして車両を動かすのに必要なものはDCC対応のコントローラーとDCC対応デコーダーです。DCC対応デコーダーは、DCC対応のコントローラーからのデジタル信号を受け取る機器です。DCCで鉄道模型を動かすにはDCC対応デコーダーが搭載されている車両でなければなりません。「KATO」では、「DCCフレンドリー」に対応した「KATO」製の車両であれば、比較的に簡単にDCC対応デコーダーを取り付けることが出来ます。それ以外の車両では、はんだ付けなどの細かい加工が必要になります。
このDCCはあくまで制御をデジタル化させて、複数車両や点灯・サウンドなどの制御をコントローラーから出来るようにしたものです。「メルクリン」のように、コントローラーにプログラムをメモリーに記憶させて列車を自動運転させる機能までは含まれていません。「KATO」のDCC制御機器も同様となっています。
DCCで自動運転を実現するには、DCC対応デコーダーを取り付けた車両と「Desktop Station」から販売れれているDCC自動運転システム機器、及びコンピューターとの接続が必要になります。
「Desktop Station」https://desktopstation.net/wiki/doku.php/dccautomatic
「Nゲージ」でも車両にDCC対応デコーダを導入し、コンピューターやDCC自動運転システム機器と接続することで、DCCによる鉄道模型の自動運転が楽しめるようになります。
④アナログ式自動運転
鉄道模型の自動運転はDCCが主流とはいえ、アナログ式で自動運転が出来る制御機器が販売されています。アナログ式であればDCC対応デコーダーへの対応をしなくても、自動運転システム機器を導入することにより、自動運転が可能になります。

「マイクロ電子サービス」から販売されている「ATORM 自動運転キット」がアナログ式のままでも鉄道模型の自動運転が出来るようになります。この自動運転システム機器はキットで販売されているため、はんだ付けなどの細かい加工が必要になります。ただ、完成品も販売されていますので、細かい加工が困難な方は完成品の購入をおすすめします。この機器はセンサーを「Nゲージ」のレールに取付加工する必要がありますが、コンピューターが無くてもこの自動運転システム機器を接続すれば、自動運転が可能になります。センサーはレールを加工して取り付ける仕様のため、「KATO」製も「TOMIX」製もどちらのレールにも対応できます。
マイクロ電子サービス https://www.mes-ekit.com/?pid=66388294
「アーテック」から販売されている「鉄道模型制御セット」もアナログ式のままでも鉄道模型の自動運転が出来るようになります。「アーテック」は学校教材の製造・販売を行っているメーカーです。「鉄道模型制御セット」は大人も子供もプログラミングをしながら、鉄道模型を楽しめる制御機器となっています。この制御機器をコンピューターに接続することにより、車両やレールに加工を入れることなく自動運転の制御が可能になります。センサーは「KATO」製のレールのみに対応していることから、この「鉄道模型制御セット」は「KATO」製のレールをお持ちの方におすすめできます。
アーテック https://www.artec-kk.co.jp/dl/traincon/
「TOMIX」から販売されている「TCS自動運転ユニットNⅡ」もアナログ式のままでも鉄道模型の自動運転が出来るようになります。「TOMIX」のレールと制御機器をお持ちの方が対象となります。「TOMIX」の制御機器に「TCS自動運転ユニットNⅡ」に接続し、センサー類を接続するだけで、コンピューターが無くてもこの自動運転できるようになります。自動運転は全9モードから選べるようになっています。もちろん、狭いスペースでも自動運転が可能な、単線往復運転モードもあります。「TOMIX」のレールと制御機器をお持ちの方には、最もおすすめできるシステムです。
TCS自動運転ユニットNⅡ https://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/5574.html
「TOMIX」から販売されている「TNOS」は、複数列車の自動運転を自動による閉塞運転も可能にした新しいシステムで、アナログ式のままでも鉄道模型の複雑な自動運転が出来るようになります。「TOMIX」のレールのみ対象となります。このシステムはメイン機器にあたる「コントロールユニット」と、配線を束ねる機器の「NDユニット」の2つの機器で構成され、センサー類を接続することで自動運転ができるようになります。専用のメモリーカードに別途コンピューターで作成したプログラムを書き込み、それをシステムが読み込むことで、様々な自動運転パターンが出来るようになります。「TOMIX」のレールをお持ちの方で、大きめのスペースを確保できた方には、おすすめできるシステムです。
TNOS新制御システム https://www.tomytec.co.jp/tomix/necst/5701tnos/
鉄道模型の自動運転は、アナログ式でも十分可能です。「KATO」製のレール、又は「TOMIX」製のレールにおいても狭いスペースでも自動運転が可能なシステムが販売されています。自分の思い描いた姿が実現出来そうなシステムを選ぶことをおすすめします。
⑤まとめ
この記事では、自分でコントローラーを使って運転するのも良いけど、列車が自動で動いてくれたらじっくり眺められると思っている方が、鉄道模型自動運転をどうのように導入していくかについてお伝えしました。
要点をまとめると以下の通りです。
・鉄道模型の自動運転を楽しむために必要なスペースは、列車を動かせるだけの長さです。
・鉄道模型の自動運転をするなら、「メルクリン」が適しているものの、日本では、日本の車両の取扱がなかったり、取扱店舗が限られています。ヨーロッパやアメリカの列車が好まれる方にはおすすめできます。
・「Nゲージ」でも車両にDCC対応デコーダを導入し、コンピューターやDCC自動運転システム機器と接続することで、DCCによる鉄道模型の自動運転が楽しめるようになります。
・鉄道模型の自動運転は、アナログ式でも十分可能です。自分の思い描いた姿が実現出来そうなシステムを選ぶことをおすすめします。
繰り返しになりますが、自動運転は自分の思い描いた姿が実現出来そうなシステムを選ぶことが重要なポイントとなります。
鉄道模型の自動運転、ぜひこのポイントを押さえて、楽しんでください。
